2006年06月18日

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

4492555552仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
内田 和成
東洋経済新報社 2006-03-31



これまで、問題を解決にするには、網羅的に調べて個々について検証した結果から判断する(網羅思考)のが王道だと思っていたが、本書はというまったく逆の思考法を教えてくれる。

問題が発生したとき、真の原因を突き止めるために、分析漏れがないように細心の注意をして多くの事象を分析し、多くの時間を費やして、肝心の解決策は時間切れで、大した案がだせなかった経験が多々ある。

当たり前といえば当たり前で、時間は限られており、大きな問題であればあるほど答えを考える時間は短い。本来は全体を調査分析する時間より、解決策の検討に時間を割かなければならない。が、ついつい調査分析に時間をかけてしまう、あるいは今の仕事の仕方ではかけざる得ないのかもしれない。

また、多くを調査分析したからといって正確な意思決定ができるとは限らないと著者は言っている。確かにそうで、分析結果から明確に判断できるものはそんなに多くない。むしろ、判断に悩む要素が多くなる。

本書は、まずはじめに仮説を考えてそれを証明するために作業をすすめることを教えてくれる。説得力があるのが、将棋の羽生名人の話だ。将棋は大体次の手は80手あるそうだが、瞬時に2〜3手に絞って、絞った手を検証するそうだ。ここで80手のそれぞれについて検証していては時間切れになる。自分の仕事に置き換えた場合、いきなり80手の可能性の分析を始めていないだろうか。。。

大きく外れた仮説を立てる可能性はあるが、分析の初期でそれは発見・訂正される。それでもより効率は高いとのこと。

日ごろが忙しくて何か変えたいと思っている方にはお勧めの本である。

以下、本書で心に残った内容を列挙する
・So What(だから何?なぜそうなの?)を問いかける。
・なぜを5回繰り返す。
・部分の積み上げで物事を証明するスタイルではなく、全体象から入って、必要な部分のみ細部に拘る、あるいは証明を行う。
・情報は多ければ多いほど良い意思決定ができるとは限らない
・どれだけたくさん働いたか、どれだけ正確に調べて分析したかではなく、どれだけよい答えを短期間に出して、速やかに実行に移せるかが大事。


posted by kuny at 19:53| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(3) | コンテンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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