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ゴルフの実話です。1913年の全米オープンでアマチュアのフランシス・ウィメットが当時最強のハリー・バートンと熱戦の末勝利する。今でもそうだが、ゴルフは金持ちのスポーツという感はあるが、当時は上流階級のスポーツであり、労働者階級はそのグループに加わることさえ拒否に近い状況であった。ウィメットは労働者階級であり、才能はあったが父親の考えや環境のため、ゴルフをあきらめざる得なかった。また、トーナメントに参加するにしてもアマチュア資格として賞金はまったくでないといった立場であった。ゴルフ界の重鎮たちは上流意識が強く、労働者を侮蔑している。ハリー・バートン自身も貧しい町の出身であり、ウィメットとプレーしているときは紳士な態度で、実力以外で評価することはしなかった。ストーリーの説明っぽくなってしまったが、普段あまり感じていなかったが、ヨーロッパは階級社会という歴史があり、ここには大きな差別があったということを実話を通して感じる映画であった。金持ち、貧乏、階級といった差別はどこの国にもあり、人間は歴史的にそれを受け入れてしまう本能があるのかもしれない。映画としては労働者階級のウィメットが優勝するという誰もが感動する内容である。
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